動画のビットレートを変更したい人
Premiereで動画のビットレートをいじりたい。
ビットレートエンコーディングの違いは?
結局ビットレートって何?
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
2. ビットレートエンコーディングの意味
3. ビットレートの仕組み
この記事を書いている私は中学生の頃から動画編集を始めました。
新卒でテレビ局に就職、商用の動画を制作、動画編集で起業をしています。
※実行環境
Premiere Pro
Windows 10
1. Premiereでのビットレート設定
以下の通りです。
特段難しい操作は必要ありません。
①「Shift+3」でタイムラインウィンドウを表示
②「Alt+Shift+M」でMedia Encoderを起動
③「形式」または「プリセット」の文字をクリック
④ビデオ>ビットレート設定>ターゲットビットレート(Mbps)を変更
2. ビットレートエンコーディングの意味
④のビデオ>ビットレート設定には他に、「ビットレートエンコーディング」という項目があります。
「ターゲットビットレート」の意味合いが変わるので、それぞれ簡単に覚えておきましょう。
CBR
固定ビットレートを意味します。
画像でいえばbmpのような仕組みです。
動画1秒あたりのサイズが同じなので、「固定」と呼ばれます。
VBR, 1パス
可変ビットレートを意味します。
1秒当たりの動画サイズがシーンによって変わります。
パスというのは、動画ファイル全体を確認する作業のこと、と思ってください。
VBR, 2パス
同じく可変ビットレートを意味します。
1秒当たりの動画サイズがシーンによって変わります。
2バスなので、全体の確認作業を2回行うことを意味します。
基本的には1パスよりも、効率のよいビットレート設定になるハズです。
より細かいお話や周辺知識については、公式を確認しましょう。
3. ビットレートの仕組み
以上の知識があれば動画編集で困ることはほぼないハズです。
一方で細かい違いをもっと知りたい方向けに、さらに踏み込んだ内容をご紹介します。
CBR、固定ビットレートのファイルサイズ
例えば10Mbpsの設定で10秒の動画を書き出します。
bpsとは1秒当たりのbit数を意味します。
1バイトは8bitであることに気を付けて、
$$10 * 10 / 8 = 12.5$$
より、映像のみサイズは12.5MBになります。
実際に書き出す際は映像以外の情報も含まれますが、見積もりとしてはかなり有効です。
VBR、可変ビットレートの考え方
VBRをCBRのように計算することは少し難しいです。
そこで、簡単な例を使って仕組みを分かっていただきましょう。
以下の2種類のシーンを比較してみます。
真っ黒な画面が10秒間
色 | 1種類 |
サイズ | 1920×1080 |
映像 | 10秒間同じもの |
この場合、1種類の色、サイズの横と縦、10秒、という4つのデータを保存しておけば十分です。
200色の白が10秒間目まぐるしく入れ替わる
色 | 200種類 |
サイズ | 1920×1080 |
映像 | 1秒で20色が入れ替わる10秒の映像 |
この場合、20種類の色を保存する時点で、先ほどのデータの数である4つを上回ります。
このように動画のシーンによって、保存したい情報の量は変わります。
特に情報量が少ないシーンでは、ビットレートをなるべく低くすればサイズが節約できますね。
このように、シーンの情報量に応じてビットレートを変える技術が「可変ビットレート」です。
ちなみに、この情報の量を解析する作業こそが「パス」です。
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