突然ですが、最近定期的に部屋を片付けるようになったんですよ。
床に積みまくった書籍やCDと格闘するんですが、片付いてくると意外にスッキリしますね。
特に片付けの重要性を実感したのは、書類探しでした。
仕事で目を通すべき書類が見つからず、数日間探しまくったんですよ。
結局見つかったんですが、こればっかりはさすがに反省しました。
でも反省はするだけではなく、行動を改善しなければ意味がありませんね。
そこで僕は、ある画期的なアイデアに至るワケです。
書類はファイリングしよう
と。
ああーっ、ちょっと帰らないでください!
当たり前に聞こえるかもしれませんが、ファイリングする、しないの違いってなんですかね?
中学生、高校生の頃ってファイリングは時間の無駄だと思っていたんですよ。
実際そう思いません?床に積んでおいた方が楽だし、コンパクトでしょ、と。
なので今回は、ファイリングという時間と空間を消費する行動について考えようと思います。
書類を扱う上で本質的に何が変わるのか、利益があるのか、を見てみましょう。
ひとまずスタート地点を確認しましょう。
ファイリングを始めた理由は、書類をすぐに見つけられるようにするため、ですね。
ではこの「物を見つける」、ってなんなんでしょう。
身の回りのよく使う物で、すぐに見つけられないものってありますかね。
毎日使うもの、スマートフォンや財布などの貴重品、自分の宝物、食べ物……。
なんだかどれも、すぐに見つかる気がしますよね。
ではでは、この前もらった宿題のプリントはどうでしょう。
会社でもらった連絡のプリントは?未入力の領収書は?
なに、ファイリングしてあるから大丈夫?本当に?
ファイリングしてあっても、見てみたらそのファイルの中に無かった、とかありません?
そう、書類ばっかりはすぐに見つけることが難しい、場合が多いんですよ。
理由はめちゃくちゃ考え込んだんですが、1度分かってしまえば簡単です。
「書類は内容を読まないと、何の書類かが分からない」
から、なんですよ。
見かけによる、内容の視認性が低いわけです。
毎日使うものやスマートフォンは、そもそも見た目で分かりますよね。
デコってあるかもしれないし、置く場所、つまり空間で認識している場合さえある。
書類で同じことが出来るでしょうか?
書類に落書きをしてみましょうか、置く場所を決めてみましょうか。
ではその書類を複数枚、まとめておきましょう。
はい、明日の仕事で必要な書類は上から何番目にありますか?
……不満ですかね?
なら書類の印刷面が見えるよう、壁や床に並べて保管します?
ということで書類は、見つけやすくする、視認性を上げるための工夫が必要になりますね。
そこで、ファイリングという行為に価値が生まれてくるワケです。
「ファイリングで消費する時間<物を探すのにかかる時間」に価値を感じるのであれば、
ファイリングで消費する空間がよほど激しくない限り、得が多いハズですね。
もちろん背表紙や目次を付けないと、床に積んでいるのと大差はありませんが……。
この状況は個人的に、GTDの「見極める」局面。
特に、「これは何か?」の重要性を示していると思います。
目の前にあるものは何か、を見極めることで初めて、
片付けるべきか、捨てるべきかの対処を考えることが出来るハズです。
部屋を片付けている時、毎回面倒で置き直しているだけの物はありませんか?
それは何か、を見極めない限り、片付かず部屋に置かれたままになることは明らかでしょう。
以上、片付け、特にファイリングの意味について考えてきました。
個人的には小さいようで大きな違いだと思うんですが、いかがだったでしょうか。
本質的には、空間を消費して、物を使いたくなってから見つけるまでの時間を短縮する。
少し具体的には、物の視認性を上げる、という行為がファイリングなのでした。
なに?それでも片付けがめんどい?
別にいいんじゃないでしょうか、
僕は皆さんに部屋の片づけをさせるため、この記事を書いているワケではありません。
先ほどの理屈は、「物を見つける」時間を厭わないのであれば、
片付ける必要はない、という結論すら導けます。
むしろ片付かない方が得、という場合もあると思っています。
メイドさんを呼べば片付けに来てもらえますからね。
え?じゃあなんで片付けるのかって?
……。
……生活する床がなくなったからです。
は~にゃんにゃん。
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